"FROM" の解釈

みなさまお疲れ様でございます。

 

 

今回は前置詞"FROM" を扱います。

 

 

中学校で英語を習ったとき、一番初めに習った前置詞が"from" だったと思います。(私の頭調べ)

 

その時は、「~出身」という意味で習います。なーんだ簡単じゃん、と思った矢先、

different A from B で「A とBは異なる」みたいな熟語覚えさせられます。

 

ふーん。「出身」以外にもあんのね。とか思ってると、高校入ってから先生がこんなこと言いだします。

 

make of とmake from はどちらも「~でできている」とかいう意味だけど、使い分けがきちんとあって~~。 みたいな笑。

 

 

度々現れ、その都度別の意味を覚えるのが当たり前になっています。

 

 

ですが、暗記をしたくないのが私なので、今回もイメージ化を用いて、極力暗記をせずに、"from" の持つ意味を解釈していきたいと思います。イメージ化を知らないよ、って方でもぜひ読んでみてください。

 

それではさっそく始めます!!

 

 

1. "from" の基本イメージ

 

 

 

 

さっそく、"from" のイメージを紹介しましょう。こちらです!

 

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なーんじゃこりゃって感じですね。

 

織姫と彦星が天の川を挟んで対岸にいますね。2人の間には距離があるといえます。

 

これが"from" のイメージです。言葉にすると「距離感」が適切です。例文を見てみるとよくわかると思います。

 

 

ex) I got a call from Mr. Sato. 

「佐藤さんから電話を受け取った。」という文ですが、意味は無視しましょう笑。

 

今、私とMr. Sato がいる場所には距離があるから電話をするのですが、このような状況で使われるのが"from"になります。前置詞はたくさんありますが、"from"しか当てはまりません。

 

ex) I received a letter from my parents. 

これも上と同様に、I とmy parents が離れたところにいるから手紙のやりとりをするわけですね。簡単に解釈できると思います。

 

 

 

2. イメージを用いた解釈

イメージをご紹介しましたが、ここでは少し複雑な意味を扱います。頑張りましょう。

 3つに分けて、"from" をもっと理解しやすくしていきます。

 

 

He prevented me from going.

prevent は中学校レベルだと出てこないのかな。覚えてないけど。私はセンター試験とか、大学の二次試験対策とかで勉強したような記憶があります。

 

prevent: 妨害する、邪魔する という意味ですね。prevent 人 from doing「人が~するのを妨げる。」 が有名でセットで覚えた人も多いでしょう。

 

 

しかし、イメージを用いると、この暗記も不要になります。上の例文は以下のように解釈できます。

 

 

 

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と考えるとどうでしょうか。自然と、「彼は妨害して、私が行くことを阻んだ。」=

「彼は行かせてくれなかった。」というように解釈できませんか?

 

 

His name was deleted from the list. 

delete はそこそこ難しい単語かもしれませんね。パソコンが得意な方でしたら、右上にdelete というキーがあるのがわかると思います。「消す、消去する」という意味になります。

 

すると、his name とthe list の間に距離感がありますね。his name がもうthe list の上にないということが感覚でわかると思います。

 

 

die of/ from と make of/ from  

 最後に、"of" と"from"の違いがはっきりわかるようになりましょう。

"of" のイメージは私のブログの"OF の解釈"を参考にしてください。"of" を言葉で表すと、「弱い繋がり」でしたね。それを思い出しながら、以下の例文を解釈して、ニュアンスの違いまで考えてみてください。

 

 

ex) 

1. Thousands of people died from the poverty in the country. 

 

2. Thousands of people died of the poverty in the country. 

 

単語の違いは"from"と "of"だけです。考えてみてください。答えは下にあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は、"of" は直接的であり、"from" は間接的であるということです。

つまり、1 の例文は、「貧困が直接的な理由で多くの人が亡くなった。」ということです。

 

2 の例文は、「貧困に関連したこと(食料が買えない、治療を受けられないなど)が原因で、何人もの人が亡くなった。」という意味になります。

 

 

んー、なんか納得できない。そんな大差ないんじゃないの。

 

という声が聞こえてきそうです。

 

 

実はその通りで、die に関しては、of/ from が明確に区別されないこともあるみたいです。ですので、長々とやってきましたが、そこまで深く考える必要はないです。爆笑。

 

 

「なんのために読ませたんだ。時間返せ!!!」という声が聞こえてきました。はい、さーせん。

 

でも of/ from が明確に区別されることもあるんです。みんな大好き、make の後ろに来る場合ですね。早速例文を見てみましょう。

 

ex) 

That desk is made of wood. 

Beer is made from barley. 

 

あの机は木でできている。

ビールは大麦から作られる。

 

どちらも意味は変わりません。ではなぜ使い分けがされるのでしょうか。

考えてから下にいってね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"of" は「弱い繋がり」です。そのため、材料と完成品との間に一定の関係が視覚的にわかるものに使われます。

 

一方、"from" の距離感というイメージは、材料と完成品との間に、関係がほとんどないように見える、思われる場合に使われます。

 

上の例文では、机は、その見た目から、木でできているということがわかります。

ところが、ビールが大麦からできている、というのは見た目から判断するのは難しいですね。そのような使い分けがされます。

 

 

大学受験の勉強でこのようなことを勉強する高校生は多いと思います。でも、このようなイメージを理解することによって、暗記の量はグッと減らせますよ。

 

 

3. 終わりに

 

今回は「距離感」の前置詞"from" を取り扱いました。いかがでしたでしょうか。

 

social distance とか三密とかが言われてる今の時世に、良くも悪くもぴったりはまっていると思います。

 

 

 

ところで、イメージのところで織姫と彦星を登場させましたが、2つの星がどのくらい離れているか知っていますか??

 

織姫星つまりベガと、彦星アルタイルは15光年離れているそうです。つまり2人が光速で動けたとしても、会うのに7~8年かかります笑。1年に1回会うことができるなんておとぎ話の中だけなようです。

 

 

 

それはさておき、人間関係においての距離って大事ですよね。人間関係、悪いよりは良いほうがいいでしょう。良い人間関係を構築するためには、自分の言いたいことをグッとこらえて相手に譲ったり、嫌なときでも相手のお願いを聞いたりすることが必要になってくると思います。

 

 

確かにそれは大事なことでしょう。でも、相手に合わせすぎたり、人間関係を大事にしすぎるあまり、自分の意見を発信するのを恐れていませんか。

いつの間にか、相手の意見=自分の意見になっていませんか。

 

 

周りに流されすぎると、本来の自分がどんな風に考えるのかがわからなくなってしまって、次第に本来の自分が心からいなくなってしまうような、そんな気がします。 

 

 

 私は少数派であったとしても自分の意見は言うようにしています。でもそれは大学という狭いコミュニティだからできることですし、上級生だからできることでしょう。実際社会に出て、上司に面と向かって自分の意見を言うことは、難しいでしょう。

 

 

心の中の自分を殺すか、社会の中の自分を殺すか。

 

 

この問題は、いろいろな曲の歌詞に現れています。(にわかが語るとガチファンの方に叱られてしまいそうですが)欅坂46の曲には本当によく現れているような気がします。

 

 

一番顕著なのが『不協和音』。何かのテレビ番組でこの曲をやっていたのですが、平手友梨奈さんの「僕は嫌だ!!!」で魂が震えたような気がします。歌詞を意識しながら聞いてみてください。また違った捉え方ができるでしょう。

 

 

そして、不協和音とかサイマジョとか流行るってことは、みんな心のどこかで、この問題を考えているからではないか、と思います。

 

 

 

何が言いたいかって、こういう歌詞作れる秋元康さん神。マジ神。

 

 

 

 

今回はこの辺で。お付き合いいただきありがとうございました。次回は"TO"を扱います。